注文住宅なら大手住宅メーカーで「家と安心」というメリットを買いたかった私。
しかし実際は夫の高校時代の友人が家族で営む個人設計事務所に建ててもらうことに。
今回は夫目線で大手ハウスメーカーに依頼しなかったメリット・デメリットを振り返ります。
夫の友人だからという理由で当時はありとあらゆる不満や後悔がありました。
私ばかりがストレスを抱えていることで夫に八つ当たりもしました。
これから注文住宅の新築をお考えの方に、大手住宅メーカー以外(特に知人)で建てたメリット・デメリットをご紹介します!
注文住宅の一般的なメリット・デメリットとは?
そもそも注文住宅にはどういったメリット・デメリットがあるのかまとめました。
我が家は友人設計士に依頼したという少し例外なケースかと思います。
注文住宅のメリット
- 間取りや設備などの自由度の高さ
- 建築現場を0から100まで見られる
- 予算が調整しやすい
- 譲れないポイントが反映できる
- お気に入りのこだわりが入れられる
注文住宅のデメリット
- 完成までに時間がかかる
- 土地探しからだとさらに長期化
- 契約や諸々の手続きで複雑な作業が多い
- 意外に発生する手数料で出費が増える
- 建売住宅より割高になる
- 完成イメージが湧きづらい
リストにしてみると、まさに我が家もこう感じていた!というものばかりでした。
ここからは「個人設計事務所(夫の友人)」に頼んだ我が家ならではのメリット・デメリットをご紹介します。
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット①個人事務所だからこその意見の言いやすさ
注文住宅を大手に依頼しなかったメリットのうち夫が最も強調していた部分がこちら。
今回依頼した友人に関しては関係も深いため、自分たちの為に良い家を作るという意識では妥協はしてこないと確信があったそうです。
高校時代からの長い付き合いのため、安心感や信用度においてピカイチだったとのこと。
※ちなみにこの意見、そのご友人と付き合いのない私には全っく共有できませんでした。
そして家が完成した今、やはりお互いに言いにくいことを言わなければいけない場面もあったものの一体感はあったなと痛感できていると満足気です(これには同感)。
大手だからこその「やっつけ感」?
見ず知らずの担当者だと、ただの「施主と設計士」の関係。
本音を言ってもらえたかどうか分からないのが嫌だったそう。
「その間取りはあんまり人気ないけど、ご夫婦がそう言うならそれでいいか」などなど。
施主が気持ち良く感じることしか言わないんじゃない?という不信感があったそうです。
私は「大手だからこその安心感」、夫は「大手だからこその不信感」。
なんとなく”安心・安全重視の女性”と”マイホームへの憧れ重視”の男性って構図かな~と思ったりしました…。
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット②こだわり満載のオンリーワンが建つ
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット2つ目です。
自分たちが住みたい!と思ったオンリーワンの家が完成することです。
個人の設計事務所でしたので、外壁や照明、床材などすべて自分たちで選びます。
選択肢が無限なので逆に面倒だと思われるポイントかもしれませんが。
いくつか候補は挙げてもらいましたが、納得のいくものが無い場合は自分たちでショールームに足を運び実物を見るということを繰り返しました。
そこまでこだわって家作りをするつもりは全くありませんでした。
しかし色々と見始めるとそれが楽しくて楽しくて。
こうして愛着感もどんどん増えて、大変…とか面倒くさい…とは段々思わなくなりました。
間取りに関しても、自分たちの希望が反映されるまで何度も何度も訂正をお願い。
確かに今思えば、友人の彼もそれに対してひたすらに付き合ってくれていました。
そうか、妥協されなかったのかと今更ながらに感謝。
思い出話に花が咲く
時間と手間はかかりましたが、壁紙や照明、引き戸に床材などなど…。
何を見てもエピソードを語ることができます。
「この壁紙ショールームで見たら良い色だったのに実際にうちに持ってきたらイメージ違って変えたんだよね」とか、「パナソニックの照明高すぎて全部諦めて一から選びに行ったよね~」とか。
「本当に夫と私、そして設計士の彼と一緒に建てたんだ!」という感覚が強く残っています!
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット①大手しか持っていない情報を得られない
ここからは注文住宅を大手に依頼しなかったデメリットをご紹介いたします!
大手住宅メーカーにはそれだけ取引先も多く、最新の情報や技術が集まっています。
我が家は友人設計士&地元工務店ということで、最初から木造住宅と決まっていました。
高い天井や広いリビング、2階お風呂などって、実は構造上木造ではできないものも多いです。
これはなかなか設計中・建築中には気付けないことも多いです。
ですが、のちのち大手で新築した友人などと話すと「そんなことできるの?」となります。
大手には厳しい耐震強度設定があり間取りに制限がかかるのも事実。
ですが、構造技術や設備の研究にお金を投資しているだけあってその点の安心感はやっぱり大きな魅力でした。
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット②予想外の出費
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット2つ目は費用の問題です。
想像以上に出ていく想定外のお金…。
- 土地取得時の仲介手数料
- 登記費用(不動産登記・抵当権設定・水道所有権移転)
- つなぎローン手数料
- 印紙代
- 地鎮祭・上棟式の費用(担当者への謝礼が万単位)
- エアコンなど後々設置する場合はこれらの代金など
特に土地を予算いっぱいの金額で購入したため、手数料80万円の出費もありました。
そしてすべての作業に手続きがついて回る注文住宅。
それを施主個人が行わなければいけないので本当に煩雑でした。
知らないだけで、注文住宅にすると実は必要な手数料や税金はたくさんありますね。
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット③多くの時間を割かないと家は建たない
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット3つ目は時間的な拘束です。
戸建て住宅と違って、土地・間取り・設備・照明・床材などなど、決めることが山程ありました。
ショウルームに行く機会も増えますし、悩めば悩むほど何も決まらないまま時間だけが過ぎる。
後々考えればそんなに大したことではなかったことも、当時の自分たちはこだわり過ぎていたのかも?
1歳の息子を連れての見学は本当に疲れました。
夫婦どちらかが面倒を見るため手を取られてなかなか集中することもできず。
ローンの手続きに何度も銀行に行っては待たされたり、慣れない資料作りに手間取ったり。
こういった時間が最終的に良い思い出になっているのも確かですが、戸建て住宅よりは間違いなく時間がかかりますよ!
注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット④想像以上に自分(夫)も遠慮した
まだまだ続く注文住宅を大手に依頼しなかったデメリット。
ここからはやはり「友人」という事実が想像以上に影響したという部分です。
友人だから気軽に相談できるというのは大きなメリットだったと話す夫。
ですが、友人が出してくれた提案に何かダメ出しをしなければいけないシーンでは想像以上に言葉を選んだと言います。
実績やスキルよりも「友人」という信頼感を重視していた夫。
ですが自分たちの希望が反映されていない事実を繰り返し伝えなければいけない場面(間取り決め等)では、言葉に熱がこもりそうになるのを抑えて冷静になるよう配慮したそうです。
今後長く付き合いが続くことを想定したからこそ、他人には不要な気遣いが生まれたんでしょうね。
嫁の態度にハラハラ
奥さんの性格によると思いますが残念ながら私は思ったことはズバズバ言うタイプ。
何度か「遠慮はしてますが私は満足してませんから」オーラ丸出しだったそう。
落ち着け~落ち着け~と心の中で思っていたそうです。
自分の友人に設計を依頼すると決めた時から(勝手に決めてました)こうなることは覚悟の上だったそうで、不満が出たらきちんと聞かないとと努めていたそうです。
そうならそうと言って欲しかった。そんなこと微塵も感じませんでした…。
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット・デメリットまとめ
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット・デメリットをご紹介してきました。
「3回建てないと本当に住みたい家は建たない」とよく言いますが、きっと本当だと思います。
とにかく自分たちの時間を割かないと何も進まないのが注文住宅だと思います。
その過程が私たちにはこの先何十年と語っていける大切な思い出となったわけですが、それでも当時は毎週どこかのショウルームに行く必要がありました。
こどもを連れまわしてしまっている…という申し訳ない感覚もありましたしね。
一生に一度あるかないかの買い物、マイホーム。
注文住宅を大手に頼むメリット・デメリットなどでお悩みの方の少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。
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