夫の友人建築士に注文住宅をお願いした我が家。
マイホーム新築に知り合いが関わるメリット・デメリットなど事前に確認したつもりでした。
しかしやはり経験した「知人だからこそのデメリット」をご紹介いたします。
夫の高校時代の友人男性がご家族で経営されている個人設計事務所に依頼。
夫の知り合いとは言え妻の私にとってははっきり言って赤の他人です。
そんな夫の友人建築士に注文住宅を依頼したことで後悔した情報・デメリットをお伝えします。
注文住宅を知り合い建築士に頼んで後悔したポイント
それでは注文住宅を知り合いの建築士に依頼して後悔したリアルなポイントをご紹介いていきたいと思います。
経験不足感が丸出し
友人建築士に注文住宅を頼んで最初に後悔したポイントが「経験不足」。
「住宅の設計はこれで3度目です」。これを聞いてどう思われますか?
私は聞いた瞬間「えっ!少なっ!!」と心の中で叫びました。
それは言わないほうが良いのでは…?と。
事務所に契約に行った際に、彼のお父様(つまり社長)から言われたセリフです。
「ただ、何かあれば私が付いてますから!」とお父様。
いやいや、それって「息子はまだ一人前ではありません」宣言なのでは!?
ある程度覚悟を決めた上でのことでしたが、出だしから不安要素満載。
一生に一度あるかないかの大きな買い物…。
知り合いでなければ絶対頼まないのに!
なのに夫の友人というだけで依頼しなければいけない…。
友人としての信頼関係より、建築士として安心して仕事を任せられるという信用が欲しい私でした。
夫にとっては「大事な友人」でも私には…
友人建築士に注文住宅を頼んだ後悔ポイント2つ目はきっと「友人あるある」です。
いくら夫の友人とは言え私には赤の他人で知り合いでも何でもありません。
本当に自分の意見が言いにくかったです。
でも耐えきれず結局は言っていましたが。
「何でも遠慮せず言えばいいよ」と夫にも言われましたが、別に遠慮じゃないです。
建築士が他人で今後の私生活での付き合いがないからこそ出来る相談もありませんか?
頭金いくら払えるとか、親からの援助がどうとか、夫婦で月収いくらならローンの予算がどうのこうの…とか。
友人だとしても普通ここまでは言わないですよね。
お互いの実家の事情まで話すなんて相当な仲じゃなければしません。
知り合いだから何でも気軽に話せるというのは、話す内容が日常会話の時だけ。
また、間取りにこだわりたかった私は、結局12回も間取りの訂正を依頼。
まだやるの?と夫から言われ「だって希望が反映されてない」と言うと、友人を否定される気になるのか、あいつはよくやってる…と。
よくやるの当たり前なんですよ。仕事ですよ!
営業もしないで家一軒の注文取れたんだから良いでしょう!
※私はかつて営業職で5年勤めていたので、入札に負けたり新規のお客様に契約いただく苦労を少しは分かっています。
遠慮せずに何でも…、と言いながら一生懸命可能な限り遠慮しようと模索しているのは夫でした。
言っちゃなんですが、こちらには友情関係より重視したいポイントがたっくさんあるんです!
工務店や現場作業員に設計のミスをつかれる
友人建築士に注文住宅を頼んで「大丈夫か?」と心配になったポイントです。
工務店の現場監督さんが建築士より経験豊富な場合の話。
棟梁はとても穏やかな方だったのですが、工務店の担当者は「社長と付き合いは長いが息子さんとは初めてです」とわざわざご説明くださる方でした。
そのため、友人建築士に相談しても現場で結論が出ないことがあるとすぐに「〇〇先生に確認します」と言うんです。
友人建築士のことはただの〇〇さん。
お父様のことは〇〇先生。
あまりに頻繁に名前を出すので暗に「そんなことも分からないのか」と言っているかのように聞こえました。
でも実際に「カーテンレールがクローゼットの引き戸に干渉します」とか、「洗面台の引き出しを引くとコンセントカバーに当たります」とか出るわ出るわ。
私も同じく「そんなことも分からないのか」と思っていましたが、途中からは情が移ったのか「言われっぱなしで悔しくないのか!」!と応援するように。
ただ私の感覚としてはできれば建築士と工務店は手を取り合って進めて欲しく、お互いがいないところでコソコソされるのは気分を害しました。
「あなたのおうちの建築士は頼りない」と遠回しに言われているようで、残念な気持ちになりました。
大手の住宅メーカーなどでも建築士と現場の作業員が合わないってあるんでしょうか…?
妻vs男たちの構図で負ける
建築士が夫の友人だったからこその後悔です。
一般的に建築士は夫婦にとって中立の意見を出してくれる方ですよね?
もしくは選択肢をいくつか挙げてくれて、あとはご夫婦で相談してくださいという感じ?
それが夫と友人だとそうならなかったんです。
「妻と夫」ではなく「妻と男2人」という構図になるのです。
具体的に言うと、我が家のリビング横の6畳の和室。
部屋の角に扉がありリビングからは中が全く見えません。
押入れを作る際、私は収納量重視で床から天井までフルでスペースを取りたいとお願いしました。
ところが男性2人は「最近流行りだから床から少し上げて、下にスペースを取ろう」と提案。
もともと押入れ部分は天井側に階段の床が少しせり出していて、ただでさえスペースとしては制限がありました。
そのことと、リビングから全く見えないので見栄えを重視する必要がないことを訴えました。
ですが「浮いてる押入れカッコイイよね」ということで多数決で決定。
結局お客さま用の布団一式を入れたらパンパンで他には何も入りません。
しかも下の空いたスペースは丸見えなので特に何も置けないという事態に。
そこは多数決じゃないでしょう?
自分の希望が通らずかつ後悔しているポイントなので気が収まらなくて。
私たち夫婦が結論を出すのを待つべきだったのでは?と思ってしまいます。
注文住宅を知り合い建築士に頼んで後悔したけど数年経てば良い思い出
以上、知り合いの建築士に注文住宅を頼んで後悔したエピソードをご紹介いたしました。
建築士が夫の友人という理由でイライラしたタイミングは本当にたくさんありました。
ですが今笑いごとにできているのはある程度希望が叶った良い家が建っているから。
個人の建築士と注文住宅を建てるメリットは細かい希望を反映させやすいからですしね!
- 「友人」という事実を最後まで切り離せず遠慮した
- 「プロの建築士」として見られなった
- 「1対2(私vs男2人)」の構図で自分の希望を諦めてしまった
- 大手住宅メーカーが持つ技術や情報を得られないまますべてが終わった
デメリットだけを見れば本当に今でも後悔し始めるようなポイントばかりです。
この経験をしなくて済むならしない方が良いと思います。
知人で何でも気軽に話せるというメリット以上に、今後の付き合いに配慮した対応が必要になってきます。
もし現在友人・知人の建築士に注文住宅を依頼するかどうか迷われている方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしていただければと思います。
注文住宅を大手に依頼しなかったメリット・デメリットもご紹介いております。
よろしければ一度覗いてみてくださいね!
読んでいただきありがとうございました。
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